武術修行のその先。

タイチークラブで稽古している、古い武術と現代武術やスポーツは明らかに違う。

まぁ、歴史から言えば柔道の祖は柔術、剣道の祖は剣術、武術競技の祖は中国の伝統武術なんだけどね!

ただ、技術的には一部継承しているけど、概念が全然違うと思う。別物。

前は、自分も混同していて稽古していてもしっくり来なかったんだけどね(笑)

別の物と考えると納得できる!!

古伝は流派によって講釈も多いし太平の江戸期と戦国期、大陸では時代や地方で目的も戦い方も違うから一概に言えないけど。

他の流派、門派は解らないし、特に武術の歴史について調べたわけでもないから、実践者として感じたままに違いを書くね!!

まずね、一番の違いは稽古方法だね。

古い武術は基本稽古、型稽古が中心。

対人稽古も型になるし、試合形式の稽古は凄く少ない。

現代の武道も基礎は重視するけど何年もそれだけやらないでしょ!

しかも殆どの流派は基礎は独り稽古!てか、独りで鍛錬できるように作られてる。

古流に試合形式の稽古が少ないのも、危ない技が多いから出来なかったって人もいるけどそれだけじゃない気がする。

コンセプトが違うんだよね。

古武術は、その流派その流派の身体の使い方の習得を重視する。

立ち方、歩き方、食事を取る時も寝るときさえも。

そのために基礎の本当に簡単な動きを何年もやる。

生活=武術、武道で、身体の使い方が生活にも役だったりする。

危険は人との戦闘だけじゃなく、野生の動物や戦では罠なんかもあったからね!

対人戦闘や素手同士の戦闘に特化しても無意味。

まず、効率的な身体の使い方を習得して危険に備え、その身体操作をベースとした戦い方が型として残ったのだと思う。

もっと言えば精神面まで考慮して作られていたりする。

隙がないってやつww

武術は生活に密着したものだって自分が言ってるのもそういった意味だし、タイチークラブが護身術をうたってるのもそう思うから。

現代武道をディスってる訳じゃないよ!

プロ格闘家とかのテクニックや能力は超人だと思うし。

ただ、そもそも現代の武道や格闘技と古流は向いている方向が違う。

今はね、身体の使い方を身につける事そのものを目的として楽しむ古流愛好者が多いけど、本来は身につけた動きや技を手札の1つにしてどう勝つか。

または、どう切り抜けるか。

が、武術修行の目的。

そのへんが現代武道と決定的に違うところなのね。

つまり、求めてるのは結果であって方法や経緯は関係ない!!

特性からするとタイチークラブの武術はスポーツっていうより作業に近くって、無理なく続けられるし、痛いスパーリングや定期的な激しい運動もしなくて大丈夫。

型の中にうちの技の長所を活かせる戦略が詰まっているから、ちゃんと身につけられれば護身術としても十分な威力を発揮する。

なので技を稽古するだけでも楽しいけど、生活の中での危険予知や冷静な状況判断、対策や戦略なんかを隙きなく行えるまでに武術を広げて修行するのが本当だと思う。

勿論、基礎稽古は一生です(笑)

では。