まず、他流のことは判らないし、数十年、自流の武術を稽古してきた経験者としての勝手な意見と思って読んでね。
少し難しい話になるけど、誤解を恐れずに、書くとね。
護身術の技術ってあるでしょ?逆手術やナイフディフェンス。
うちでも、たまに教えてる。
あれは、有効とは言い難い。
てか、有効か誰も証明できていないってのが正直なところ。
じゃあ、本当に有効な護身術ってあるの?
もちろん、ある!
じゃあ、それはどんなものだろう?
4つに分けて説明する。
- 人に対しての護身術
- 生活リスクに対しての護身術
- 自分に対しての護身術
- 本当に有効な護身術のまとめ
1.人に対しての護身術
まず、なぜ武術の対人稽古が、有効とは言い難いか?
現実と稽古では全く違うから。
有事に普通に、身体なんか動くわけないし、女性に金的を握ったり、目に指を入れたりするエスケープ方法を教えてても、躊躇なくできる?
よほど気丈な人じゃないと躊躇する。
まして、緊迫した状況で、複雑で精妙な技なんて出来るわけない!
素手相手の護身の稽古なら、多少は実際に近いかもしれないけれど、所詮、シュチュエーション限定での稽古になる。
まして、武器ってなると、、、。
技はいろいろある。世の中には、見事な技を持っている先生がたくさんいる。
だけど、実際に、殺しに来る人間を制した経験のある人が何人いるか?
もし、いても、その人が例えば5年護身術を教えた女性が、同じことは出来ない。
うちでも、ナイフディフェンスを教えるけど、絶対に技を過信しないように教えてる。
まず、逃げろと。ナイフディフェンスなんて、絶体絶命の時に、わずかに生き残る確率を上げるだけの技術。
稽古と全く同じに動けるハートの強さがあれば別だけど(笑)
じゃあ、どうすれば良いか?
普通に考えれば武器を持つ!盾代わりのものを使う!
とても有効だね。ただ、それでも襲う方が強い。てか、有利。
襲う方のタイミングで、準備万端、テンションMAXで来れる。
襲われる方は、普通は突然襲われる。
なので、武器や盾に加え、こちらも用心が必要。危険を予想するスキルが必要。
そのへんは、後の項で詳しく書くから、ここは割愛。
現代では、たまに変わり者の先生が、危険な職について、リスクをとって経験を積むくらいだけれど、かつては剣と槍で、実戦の修羅場を乗り切った人が、たくさんいた。
古流と呼ばれる技の中には、たくさんの経験者が蓄積したノウハウが詰まってる!
それは、日本も大陸も同じだし、江戸の平和な時代に出来た流派も、ルーツがもっと昔にあれば同じ。
それを、借りれば良い。
でも、ただ型稽古をして、組稽古をして、体術を身に着けても、それはわからない。
確かに、型や使い方の中にノウハウはあるのだけでど、その流派の思想、戦術、戦略から読み解く必要がある。技は、その中の一部だから、そこから読み解いていく。
考古学みたいなものだけど、現代では誰も見つけられない、ノウハウが眠ってる。
2.生活リスクに対しての護身術
身を守るための武術は、時代や状況により、形を変えなければダメ。
先人から伝わる基本や、稽古方法などの変えてはダメな部分を除いて!
例えば、転勤で、海外の危険な地域に住むなら、銃の扱いを覚える。
技や戦術は、状況や環境により変えるのは当たり前、つまり、手段は変わって当たり前。
難しく言ってるけど、今の日本で考えれば、リスクに備えろってこと。
- 事故に会わないように、通勤時、空いた道を通る。
- 防災グッズを用意しておく。
- 家族と災害時の集合場所や、オレオレ詐欺時の合言葉を決めておく。
- 防犯グッズを持ち歩く
などなど。
人それぞれに、自分の環境で用心と、いざという時の手段(技)を用意しておく。
お金をためておいても良いし、人によっては法律の勉強をしておいても良い。
備えるところは、それぞれ環境によって違うと思う。
武芸十八般と言うけど、もともと武術は剣や槍で戦うためだけの技術ではなく、身の処し方、人との接し方(騙し方、逃げ方)も含めた、総合的なものだと思う。
基礎をしっかりやって、技の研究をしていると、そのへんが見えてくる。
現代でも、人は人。自然は自然。根本の考え方は、そのまま使える。
うちの生徒さんには、しっかり基礎と考え方を身に着けてもらって、それぞれの人生で活かして欲しいと思う。
3.自分に対しての護身術
病気やゲガのリスクに備える必要がある。
通り魔に襲われても、脳溢血で倒れても、結果は同じ。
当然、自分の身体にも用心をする必要がある。
リスクの大きい病気は、人それぞれ。
健康維持については、太極拳をオススメする。
また、ストレス対策も健康維持に大きく役立つ。
ストレス対策の詳細は、一番下にリンクしてある「大人にススメル、ストレスを沈め心身を整える、腹式呼吸のススメ!」をチェック。
4.本当に有効な護身術のまとめ
有効な護身術は、環境や持っているリスクによって違ってくる。
ただ、1~4項で通して、変わらないのは、手段として、予知力! 想像力。感じる力。
そして、先をとる力が重要ということ。
前にいる人、挙動がおかしい!
相手が次にどう動くか?どんな行動をとるか?
今の自分の行動は、どんな結果になるか?
相手の言動に、矛盾がある!
ひいては、嫌な感じがする!何か変!まで。
そして、事が起こる前に立ち去る、逃げる、備える。
まとめると、
「自分は状況が読めているか?今どういう立ち位置で、どう動くか? 」
を知る!
なんだと思うかも知れないけど(笑)
今も昔も、そんなに変わらないということ。
古流をしていて、古い型を稽古している人にこそ、その状況で一番有効で、リスクのない方法で護身に心がけてもらいたい。
では。
最後に、近年海外からの旅行者も増え、地方によってはトラブルも増えていると聞きます。
世界では、自分の身は自分で守るのが常識です。相手が悪かろうと、被害を受ければ自分自身の用心が足りないのが悪い。誰が悪かろうと、被害を受けるのは自分です。
武術や格闘技を習えとは言いません。費用対効果からしてナンセンスです。
普通に生活していれば、多分何も起こりません。
それでも、特に女性は備えてください、用心を意識してください。
備えても用心がなければ身体が動きません。備えて用心をしていれば身体が動きます。
下に防犯グッズのリンクを張っておきます。備えとして活用してください。
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