よく、日本の武道で”心技体”って言うでしょ!
あれは武道、武術の摂理をよく表していて、技よりも体よりも先に心がある。
まぁ、一般的に武道家は人格者であれって意味で言われたりするけど、自分の解釈は少し違うんさ。
実はこれが解って実践出来ると、全ての物事に通じたりする。
仕事だったり人間関係だったり、趣味やスポーツなんかの全てのパフォーマンスが上がる。
武術、武道や禅、道教なんかにはそんな魔法の摂理が隠されてるんだよね。
ここはタイチークラブのブログなんで、武術、武道的観点から説明したいと思う。
まず心とは何か?
心理学の用語で言うと、潜在意識と言われる部分。
皆んなが普通に意識出来る部分が顕在意識って言って、一説によると意識の中の3%と言われる。
それでね、心と体はつながっていて、干渉しあっている。
顕在意識と潜在意識を含めた部分が体を動かしたり、行動に影響したりしている。
大きさで言うと潜在意識は意識の97%!
いくら意思の強い人でも、禁煙やダイエットが続かない訳だよね笑
潜在意識の中には、人としての本能や自身に対するイメージがあり、物事を行い続けるには、意思だけではなく心の部分である潜在意識も味方につけなくてはならない。
いざと言う時身体を動かすのもそう!
本能や自分自身のイメージが行動を決める。
最初の話に戻るよ。
心技体で、1番最初に心があるのは、どんなに凄い技を習っても、強い身体を持っていても心がダメなら役に立たないから。
武術や武道、格闘技を習っていて戦える実感がない。
または、戦えると思っていて実際動かなかった。
って人がいる。
勿論、ここの太極拳どうなの?ってところも多いけど、実戦を想定してカリキュラムを組んでいるところを前提に話すよ。非常に少ないけど笑
稽古して技が出来るから戦えるんじゃなくて、戦えると心から思っているから稽古した技が使えるんだよ。
だから、武術家は技と一緒に心を鍛える必要がある。
って言うと、何か厳しい修行をすると思うかも知れないけど違うよ。
心を変えていく。
説明すると、持って生まれた資質と環境や今まで生きてきた経験がその人の心を作っている。簡単に言うと自己イメージ。
自分自身のイメージがネガティブならば、ポジティブに変えていくのが心を鍛えるって事。
普段行う方法としては、
1)出来たことをなるべく沢山数える習慣をつける。
稽古の中で、前回出来なくて今回出来たことを強く意識する。
毎日、「部屋の掃除が出来た。」「時間にちゃんと起きられた」簡単な事でも 出来た事を意識して数える。
2)ステータス以外のものを信じる。
ウチの生徒さんで言えば自分やK師範だったり、流派だったり、型だったり。
「これを稽古しているから強い」と自己暗示をかける。
技のキレや威力、戦歴を頼りにすると、それ以上のものに出会った時自信がぐらつく。
3)周囲のストレスを排除する。無理ならばストレスを軽減する習慣をつける。
よく言われるのが、ストレスのかかる場面で自分自身を1m上から冷静に見る感覚を意識する事。あたかも自分自身を画面上で操作する感覚。
4)ネガティブな事を引きずらない習慣をつける。
起こった事を、出来事として認識する。対外的に謝った後の反省は必要ない。
再発防止対策を考えたら過去のことにする。
5)悩まない。
考えるのと悩むのは別。考えて行動するが、悩まない。
考えて対策が出ない時は放置。何とか出来る時期では無い。
一見、武道に関係無いと思うよね?
そう、仕事だろうが趣味だろうがスポーツだろうが心(意識)が身体と技を使って行うのは変わらない。
一番良いパフォーマンスを出すには、心の状態=良い自己イメージ=自信が有る状態にしないとダメなんだよ。
よく武道は心も体も鍛えるって言うけど、逆で心が良い状態(自信がある状態)出ないと練習の時しか技が使えない。
後、身体から心にも大きく影響する。
身体が怠かったり、寝不足だったりすると心がマイナスに動く。
身体に負担の無い生活や食事も大事。
うちで教えている武術の内、太極拳と八卦掌は特に身体を整えるのにも良いからね。
でも、いくら稽古を頑張っても不摂生や強ストレスには勝てないから生活の改善の方が大事かな!
ちなみに今のクラスではまだ技を使う稽古はして無いよ。
でも、皆んないずれ使う稽古をするわけだから、今のうちから心を鍛えておいてね。
では!