8月は長い夏休みをもらったけど、 9月からたくさんの生徒さんに参加してもらい無事に再開することができたよ。 感謝感謝!
今回はね通常の基礎稽古、形稽古、対人稽古の後に少しだけナイフディフェンスの練習をしたよ。
コロナ騒ぎで世界中凄いことになってるからね !
まあ、 今海外に行く人はいないだろうけど(笑)
でも、国内でもちらほら殺傷事件が起こってるし、 GDPのマイナスが戦後最大らしいからね。
来年、再来年、治安が悪くなったり犯罪が増える可能性もあるし、 うちの生徒さんにはせっかく通ってきてもらってるんだから備えてもらいたい。
一度、シチュエーションを想定しておくだけでも全然違うからね!
少しずつ、 護身も意識してもらいたいと思う。
で、 まず逃げる稽古をしたよ。
正直、身体の使い方の練度を上げるには何年もかかるからね!
生徒さんにはその稽古をしてもらってるわけだけど、さすがに簡単には身につかない!
なので、今回は居つかない事を意識して八卦掌の歩法を使ったエスケープ挑戦してもらいました。
今回はナイフを持った暴漢に襲われたという想定だけど、それだけじゃなくて事故や窃盗や痴漢その他の犯罪トラブルに会った時に、居つかない事はとても大事。
居つかず動けて、さらにバランスを崩さず流れるように動ければなおベター!
ちなみに動かない事が有効な時に動かないのは居つくって事ではないよ !
動くべきときに動きが止まるのがNG。
これは逃げる時だけでなく、戦う時も一緒!
ではどうすれば居つかずに動けるのか?
ここからは時間がなくて稽古の時にも話していないんだけど !
一番大事なのは、感じる事、察する事、予知する事。
武術の世界で言う聴勁ってやつだね。
一般的に「相手の動きや力の流れを察知する」事なんだけど。
それだけではなく、周りの状況や 自分の状態、今後の動きを察知、予知する 意味もある。
今回のシチュエーションでは、刃物を隠して立っている人に通行人が襲われるって、想定だけど、リアルだとまず怪しい人が道路に立っていると察する必要がある。
近づくにつれて、刃物を持っている可能性があると予知して、周囲の状況を確認してどちらに逃げるか頭の中でシュミレーションをする。
明らかにあやしければ、道を変えるなりの対応が必要だし、 そうでなくても備えてなければどんな達人でも対応できない。
戦いでもそう。 どんなに強い力を持っていても 決まったルールがない以上、何も考えず何も感じられない馬鹿では勝てないし生き残れない。
逃げるのも戦うのも理屈は一緒。
ただ逃げる方が、何十倍も助かる可能性が上がるから、逃げる稽古からしている。
武術は急所を狙う。
目や金的、人間の弱いところに弱い角度で 狙うようにできている。
非力な人が大きい人に勝つ一番効率的な方法(武器を使うのは除くけど)
そのための技や知識を見つけてしまえば、もしかしたら男性より女性の方が対人では強いかもね!!
だって、戦うために技や知識と同じくらい必要な、状況把握能力や察する力、感じる力が脳の構造上、女性の方が格段に高いから。
どちらにしろ、武術をやっていけば卓越した身体運用と技、知識だけじゃなく、周りを見る力や感情に左右されない心も少しずつ身についていく。
生き残る為に、必要だった武術の一部、心、技、体の心の部分だけど、現代でも護身やリスク管理、生活の中で必ず役に立つ。
長い人生、身体が衰えてきても裏切らず、自分自身を守ってくれるタイチークラブの武術をみんなにオススメしたいね!(笑)
では。